LoveS2000’s diary

思いつき、方針などを綴ります。万が一、参考になれば幸いです。

2020/10/09〜10/11

 10/9、台風が接近しつつあり土砂降りのこの日は前日に届いた会社の申請書類の記入と返送、翌日からの旅の用意をしようと決めていました。日課の柔軟体操と視力トレーニングを済ませた後、書類の記入で研究室のゼミまで時間をつぶしました。ゼミが終わってから書類記入を再開、記入が終わって昼ぐらいまでだらだらと荷物を用意します。ここら辺はYoutubeを開きながらのながら作業なので、作業効率は悪かったです。正午に近づいてから、「そういえば今日のバイトあったっけ…?」とシフトが空白であったこと(私の勤務先では"休みじゃないが確定していない日"を空白にする文化なのです)を思い出し、慌てて雨合羽を羽織り勤務先へ自転車を走らせました。結局シフトは入っていないことがわかり、「手ぶらで帰るのもなぁ…」と帰りがけに新しいジーンズと下着を購入しました。帰宅してからはまただらだら荷造りの再開です。

 20時ごろ、深夜バスの出発地の駅にて時間を潰そうとファストフード店へ足を運び、腹拵えがてら内田樹先生の著書をめくります。が、騒がしさと隣に座った男子中学生(くらいの子)の行く末が気になったりで、あまり集中した時間にはなりませんでした。さてそろそろ時間だ、とバス発着場に移動しました。ベンチに腰掛けてジッとしていましたが、これがまぁ寒い寒い。パーカーを一枚羽織っていましたが、寒さは上着を容易に貫通していました。さっさと来い、そう念じつつ出発時刻になっても来ない。あれ、と折りたたんでしまった予約票をもう一度確認すると、出発地は同じ駅の1キロ離れた別の発着場からでした。「Holy shi....」頭を抱えて走り出しました。「今は出発時刻を回ったばっかだし、まだいるのでは…?それに台風の影響で遅れるかもと運行状況に乗っていたし…」と希望的観測に縋り、昼間見た占いに指摘された「準備の大切さ」を痛感しました。たどり着いた先には果たして高速バスはおらず、ベンチに座る乗客らしき人々が数人。間に合った…?という思いが過ぎるも、ひとまず様子を見てみることに。そしてやってきた高速バスは、予約違う運行会社のものでした。間に合ってるはずがありません、今日は通常通りの運行でした。乗務員の方に交渉したところ、キャンセルで空いた席に乗せてもらえることになりました。本当に助かりました。

 初日は曇天かつ大雨に重ね、バスに乗り遅れ¥9000の出費を余儀なくされるなど、先行き不安な滑り出しでした。

 10/10、バスの椅子と遠慮からリクライニングできない臆病さが合わさり、どこから2日目なのかはっきりしないまま大阪はなんばに到着しました。ちょうどこの文章を書いている際の飛行機酔いのせいか、到着から友達との待ち合わせまでどうやって時間をつぶしていたのか思い出せません。覚えているのは台風接近の影響か、がらんと人の気配がなかった物寂しい地下道だけです。

 友人と合流し、雨の中道頓堀界隈に繰り出しました。ちらほらと軒先のシャッターを開ける人はいますが、先ほどの地下道と同じく人気はほとんどありませんでした。朝一入店を予定していた喫茶店はついた時点では開いていなかったので、友人の一服(2本)に付き合って時間を潰しました。私は喫茶店文化には疎いのですが、二人で入った喫茶「アメリカン」はわかりやすく昭和風な高級喫茶の佇まいでした。そこでトースト・ゆで卵のモーニングおよび大阪喫茶の発祥であるミックスジュースをいただきました。それから就職、仕事の様子、これからの予定などを話しておりました。はたと気がついて、この喫茶店はいつぞや夢で訪れた場所だと認識しました。友人は単なるデジャヴだと否定しますが(ご覧のみなさまも多数の方はそうでしょう)、昭和風な内装に壁一面の木を用いた意匠のある喫茶店はそうそうないものと思います。とはいえさして実益実害ともに皆無なので、どうでも良いことではあります。きりの良いところで席を立ち、道頓堀散策を再開しました。この旅の最中常にですが、私と友人は歩き始めが必ず目的地の正反対方向になるんですね。端末の地図アプリケーションがなければどうなっていたことか、インターネット様様です。それから「甲賀流」なる友人オススメのたこ焼き屋にてオーソドックスなソースマヨと黒胡椒マヨを一皿ずつつまみ、新しくできたらしいショッピングモールにあったATARIの「PONG」で白熱し、「まんだらけ」という雑貨屋(東京周辺でいう「Village Vanguard」のようなところ。ただし玩具メイン)を物色したのちボードゲームバー「PeeGee」にてAlgoやバトルラインスターフォックス64などを遊びました。バトルラインというゲームはシンプルなルールながらも取れる戦略の幅が大きく、面白い作りの対戦ゲームとなっていました。私は経験者の友人相手に初心者ながらも接戦まで持ち込みましたが、ギリギリのところで負けてしまう試合に終わりました。「初心者だから途中までは華を持たせてあげるけど、勝負事だから勝ちは譲らない」そういう矜持を持った友人の試合運びに悔しいながらも、天晴と言わざるを得ません。スターフォックス64は最終ステージ一つ前で負けが込み、空腹感に気がついたところで「そろそろご飯にするか」と悔しさを抱えたままPeeGeeを後にしました。この日のディナーは「ぼてぢゅう」で締めました。一人¥3600分もお好み焼き、焼きそばをつつき、満足いく晩御飯でした。

 10/11、最終日です。朝食中に友人とホテル近くの公園で落ち合おうと約束していましたが、それよりも先に帰りの航空券について気にするべきでした。結局伊丹発の飛行機は全て満席で、今日中に帰宅できるか不安になってきました。仕方ない、伊丹でキャンセル待ちするか、と早めに空港に到着したい旨を友人に伝え、茶はしばかずに伊丹空港行きシャトルバス乗り場まで歩いて行くことにしました。次会うときは東京でリベンジだななどと、昨日クリアできなかったゲームへの闘志を語りました。それからバス乗り場に到着したと同時に「なにも伊丹発の飛行機にこだわらなくてもいいんじゃないか」ということに気づきました。そこで初めて関西空港発でも費用が大きく変わらないことを知りました。その上空席も多く、窓側席も選び放題でした。ウキウキでバス乗り場を後にし、早速友人と茶をしばきました。友人と別れてからは難波から南海線関空へ向かい、遠くに見える奈良の山々や関空連絡橋からの大阪湾・瀬戸内海など南大阪の風情を楽しみました。お昼ご飯は関空ターミナル内の「どうとんぼり神座」にてらーめんを頂きました。たっぷりの白菜出汁が効いたスープなので、不摂生気味の自分にはちょうど良い薬でした。手荷物を預け、搭乗までの時間をぼーっと過ごしました。帰りのフライトは、この旅行一綺麗な夕焼けを雲の上で眺めました。写真では見たことはありましたが、実際に目にするのは生まれて初めてで、少し涙が出そうになりました。

 その日帰宅したのは10時頃でした。親には「大学近所の友人宅に泊まった」と言い張っていたので、よもや1000km近く移動していたとは夢にも思わないでしょう。